hujinonnの日記

吟隊長推しのチンアナゴが『宇宙よりも遠い場所』について綴ったり綴らなかったりするブログです。

目指せオーロラ!『宇宙よりも遠い場所』北極巡礼 その①

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2019年12月29日〜2020年1月4日にかけてアニメ『宇宙よりも遠い場所』の聖地巡礼としてオーロラを目指して北極(圏)に行って来ました。その様子を綴って行こうと思います。




そうだ、北極に行こう。


時は2019年9月24日。会社からの帰宅中、不意にそんな考えが頭をよぎります。翌25日、申し込みを完了。僅か24時間もしない内に北極行きが確定しました。



人は時に兎に角勢いだけで突っ走らなければならない場合がある。今回勢いでえいやと申し込んでいなければこの先も一歩踏み出せずオーロラを見られない一生となったのでしょう。雑でも良いからまず一歩踏み出す。そうしたらきっとまた新しい世界が見られるのです。



さて北極。

アニメ『宇宙よりも遠い場所』において舞台となる南極とともに重要な意味を持つ場所。作中で何処なのかは明言されていませんがオーロラ、時差を加味しておおよそイエローナイフ派が主流でしょうか。

ですが個人的にはめぐっちゃん家のインテリアが北欧っぽい(根拠のない独自の偏見です)ので今回はスウェーデンノルウェーのオーロラツアーに申し込んだのでした。

(年末年始ははっきりと言ってオーロラを見るには不向きな季節だそうです。皆様は勢いだけでなく良く比較と下調べをしてお申込み下さい)


そして一生に一度(暫定)の北極ですからオーロラでの残念だったなダブルピース以外にもいくつかよりもい的な仕込みを準備します。まぁそのお陰で後々現地で苦労する事になりますが今はまだ知る由もなし、あっという間に出発日を迎えます。



日本時間2019年12月29日12時55分、ツアーチャーター便にて北極圏へひとっ飛び!

やったー北極!ついに北極!待ってろシロクマ!待ってろオーロラ!待って、ん〝あ〝ぁ〝…。



機内はプレミアムエコノミーでしたので小指をぶつける事もなくとっても快適。約11時間弱のフライトも多少のダメージで乗り越えます。



現地時間2019年12月29日午後14時55分。

北極圏にあるスウェーデンのキルナ空港に到着です。キルナでは12月の中頃〜1月2日迄が極夜に当たる為既に周囲は真っ暗闇。日本との違いに早速圧倒されます。



(因みにキルナは日本と時差マイナス8時間。極夜とSNSの影響により最後までこの時差を克服する事は出来ませんでした)


今回は添乗員さんつきのツアーであった為、案内に従ってバスでホテルへ向かいます。キルナではこちらのホテル、スカンデイックフェルムに3泊してオーロラを目指す事になります。


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初日のこの日はオーロラツアーまで時間があった為少し周辺を散策。今まで私が知らなかった新しい世界を見て回ります。



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現地で謎の飲み物を補給した後は早速北極でやりたい事リストの1つを実行に移します。


①北極で『宇宙よりも遠い場所』の同人誌(C97)を読む。



出発の前日に冬コミで入手したよりもい同人誌。作品への情熱・愛情を本という形在るものまで昇華させた『おたから』たち。それを1つの聖地である北極で読む。何という贅沢な時間でしょうか。

そしてしれっと写り込むキマリさん、寝転んで本を読むなんて行儀が悪いですよ。キマリさんはこれでフリーマントルと北極をクリア。目指せ全聖地到達!


その後オーロラツアーが開催される午後8時半となりましたが生憎の雪模様。ツアーには参加せず一旦仮眠。雪の止んだ24時頃に観測ポイントへ向かいますが空は厚い雲に覆われたままでした。

1時間ほど粘りましたが晴れ間は見えず。北極巡礼初日はこうして幕を閉じたのでした。



2019年12月30日、北極巡礼2日目。


この日も朝から大雪が降りつづきます。と言うよりも事前の天気予報によれば晴れ間のある予報は31日のみ。他は雪、雨と言うオーロラ観測には非常に厳しい環境でした。


どんなに祈った所で天気は変わりません。まずは持ち込み2体目雪ミクさんドールの撮影会から始めます。

自宅以外での最初の撮影会が北極圏と言う謎の贅沢さ。楽しい!



朝食後は添乗員さんと共に市内観光へ。

スウェーデン最大の木造建築とも言われるキルナ教会。


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思い起こすとキマリさんを座らせれば良かったな思う氷の椅子など…。

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昼食のためホテルに戻ると南極からしらせ接岸のニュースが飛び込んできます。という事で北極でやりたい事リストの1つを実施。


②北極に南極人上陸。

はい、ネタ枠です。寒すぎて通りすがりの現地人に笑われました。



午後からはあの有名なアイスホテルへ。旧館がチャペルで新館がホテルなんですね、知らなかった。


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↑旧館

↓新館

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そして午後8時半、2度目のオーロラツアーへ。

観測ポイントに到着しますが予報通り空には分厚い雲。24時過ぎまで粘ってみますが雲は晴れず…。北極巡礼2日目もオーロラには出会えず幕を下ろします。



2019年12月31日、北極巡礼3日目。


天気予報に反して空には雲。


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本当にオーロラを見られるのか不安で押し潰されそうになる中、事前に申し込んでいた犬ゾリのアクティビティに参加します。



ガイドブックなどでとても楽しげに見えた犬ゾリですが最初に抱いた感想はう◯こ臭いというものでした。それもその筈、前を行く犬達が走りながらうん◯をしています。マジかー。

いや、見たことのない景色に経験したことの無いアクティビティで非常に感動はしましたけれど、時に知らなかった方が幸せだった事もあるのだなぁと遠く北極で色々考え込まされました。


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犬ゾリ終了後には雲も無くなり始め、この旅初の青空が顔を覗かせます。


この後ホテルに戻り昼食を取っていると何やら皆がザワつき始めます。私も釣られて外を見るとそこには人生で初めての光景が広がっていました。美味しくない食事を途中で切り上げ急いで撮影に向かいます。


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朝焼けに照らされた虹色の雲。のちに北極・南極と言った極域に見られる『極成層圏雲(真珠母雲)』である事を知りました。まさに旅に出て現地に行かなければ知り得ない、新しい世界に出会えました。


本能的に珍事で有る事を察して本来オーロラの下でやる予定だったやりたい事リストの1つを実施します。


③吉松先生、宵町先生から頂いためぐっちゃんで残念だったなダブルピースを撮影。


宵町先生には11月のコミティアで吉松先生には出発前日の冬コミにて、北極でめぐっちゃんのダブルピースを撮りたいと言ってイラストのお願いをしていました。お忙しい中イラストを快諾して頂いた両先生には心から感謝申し上げます。


一応この夜にオーロラの下で残念だったなが撮影できる可能性があった為このネタは一旦寝かすことに。実際に呟いたのは翌1月1日にとなりました。




午後はお土産などを探し歩きいよいよ時刻は午後8時半。3度目、そして恐らく最初で最期の晴天下でのオーロラ観測へ。

オーロラ予報では3〜40%程の発生確率、大爆発は無理でも何とか見られるのでは。不安と期待が入り混じります


空に雲は無し。観測ポイントからの試し撮りで北斗七星を捉えます。

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前情報で余程のオーロラ大爆発でなければ目視では捉えられないという事だったので北方面を中心に断続的に撮影を行い続けます。


そして遂にその時が…。撮影開始から約1時間、ディスプレイの端に僅かに緑色のモヤを捉えました!オーロラです。

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胸の高鳴りを抑えつつ方角、シャッタースピードなどを調整して撮影を続けますがその後が続きません。試行錯誤を続ける事30分、ここでよ〜く目を凝らすと先程とは少し違う場所に雲とは異なる白いモヤが出ているように見えます。


カメラを向けます。そこには先程よりもはっきりと緑色のオーロラが写り込んでいました!夢中でシャッター降ろしますが僅か数分で霧散し後が続きません。

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その後位置を変え角度を変え撮影を続けますがオーロラは写り込まず。時刻は既に23時半を回り撤退を始める方が出始めます。

しかし23時45分、先程よりも明らかに濃い白いモヤが地平線から立ち上がり始めます。寒さと緊張から震えが止まらない手でシャッターを降ろすとこの旅1番のオーロラを捉えていました。

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1人無言のガッツポーズ。夢中でシャッターを切ります。

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気が付けば24時を回り、北極でオーロラを見ながら新年を迎えるという考えうる中で最上位クラスのスタートを切ります。そしてオーロラにも今日しか見られないであろう新年を祝うスカイランタンが写りこみます。

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時刻は午前1時の手前。流石にオーロラも殆ど写らなくなり閑散とし始めました。という事で北極でやりたい事リストの1つを実施です。


④南極のオーロラと北極のオーロラとのコラボ。

よりもい南極オーロラタペストリーを北極オーロラの下で撮影する。ロマンの塊です。



ここで体力、気力、トイレ、オーロラの強度全てに限界を迎えたため撮影を終了し帰還。翌日何故両先生のめぐっちゃんを撮影しなかったのか頭を抱えることとなります。


とはいえ時期外れで悪条件の中オーロラを捉えられた事に震え上がるほどの満足感を得て北極巡礼3日目の幕を降ろしたのでありました。




北極巡礼最大の失策、失望からのラスト2時間の大どんでん返しに全よりもいファンが涙した?

目指せオーロラ!『宇宙よりも遠い場所』北極巡礼 その②に続く…